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切粉処理でお困りのあなたへ!材種パッケージのご紹介

その他

2023年06月06日

#切粉対策

#切粉除去

「タンクの清掃が大変」、「ポンプに切粉が詰まって故障した」など切粉の処理でお困りのことはありませんか?

1. 切粉処理による問題

切粉が短くなったり、粉末状になったりすると、標準の機械仕様だけでは切粉が回収しきれずに
タンクに溜まってしまう場合があります。
それによって以下のような問題が発生します。
 
タンクに切粉が溜まり、清掃の頻度が多くなる
クーラントポンプに切粉が詰まり故障の原因となる
・切粉の混じったクーラントで切削を行う為、加工精度の低下や工具寿命が短くなる
 
またワーク材種によって事象、原因は異なってきます。

アルミの場合

アルミ材にも色々な種類がありますが、
長い切粉、短い切粉、カール状の切粉など長短の切粉が発生します。
加工としては、ワーク・工具への巻付き防止の為にできるだけ短くしたいところです。
しかし、短くしすぎると重量が軽いという特性もあり、クーラントに浮いてしまい、
チップコンベアで回収できずにクーラントと一緒にタンクへ流れてしまいます。
加工を良くしようとすると排出が難しくなってしまうことがあります。

参考例:アルミ材の切粉

鋳物の場合

FC材は脆く、粘り気が少ないので細かな粉末状の切粉が発生します。
細かくて回収しきれずにタンクの底に泥のような山となって溜まってしまいます。

参考例:鋳物(FCD)の切粉

 
機械導入時は大丈夫でも、導入後に数か月経ってから問題になるケースが多いです。
導入コストを気にするあまり、導入後の切粉トラブルが絶えないのは嫌ですよね。
そんなお困りを解決するために、TAKISAWAではワークの材種に合わせた切粉対策のオプションパッケージをご用意しております!
ここからは、その内容について説明します。

2. 材種パッケージとは?

TAKISAWAでは、アルミ用・鋳物用の2種類のパッケージ仕様をご用意しております。
それぞれのワークに対応したチップコンベアの選定や濾過(ろか)を2回行うことで切粉回収の精度を上げます。
 

1次濾過 チップコンベア

濾過の方法について説明していきます。
まず、加工して発生した切粉はチップコンベアで回収します。
材質に適したチップコンベアを使用し、オイルタンクへの切粉の流出を抑えることで、清掃頻度の低減に繋がります。
 
アルミ用にはフィルタ付チップコンベア
鋳物用にはフィルタ付チップコンベアマグネットスクレーパ式を用意しています。
 
フィルタ付チップコンベアは長短混合の切粉回収が可能です。
マグネットスクレーパ式は磁性体の短、砂状、微粒子の切粉回収が可能です。

2次濾過 サイクロンフィルタ

チップコンベアで回収しきれなかった切粉は、本機タンク~別置きタンクへの汲み上げ時にサイクロンフィルタを通してクーラントと切粉を分離します。
 
以上の、1次濾過・2次濾過を組み合わせることで、より高精度なクーラントの濾過精度を実現できます。
 
 
その他にもクーラントの温度調節を行うオイルコントローラ、浮上油を回収するオイルスキマーをオプションで追加することができます。

3. 材種パッケージによる効果

材種パッケージ仕様にすることで次のような効果が期待できます。
 
・コストの削減
タンクへの切粉の流出を減らすことや、クーラントを綺麗な状態に保つことにより、
メンテナンス頻度の低減やクーラント・工具寿命の増加に繋がります。
そうすることでクーラント購入・廃棄、工具購入の費用や、クーラント交換、タンク清掃、工具交換にかかる人件費を押さえることができます。
 
・加工品質の維持
クーラントへの切粉の混入量を減らし、ワークや工具への切粉付着を低減することは加工品質の安定、維持に繋がります。
また、アルミ材は熱伝導率が高く、クーラントの温度変化で伸縮しやすい、鋳物は黒皮加工時の発熱量が大きいという特徴がある為、オイルコントローラによる温度調整も精度を安定させたい場合は効果的です。

材種パッケージは以下の機種で対応しています。
・TCN-2100/2600
・TCC-1100/2100
・TT-2100/2600
 
 
材種に適した切粉処理を行うことで、円滑な生産に繋がります。
他の機種や今回紹介したアルミ、鋳物以外でも切粉でお困りのことがあればお気軽にご相談ください!

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